CDN とは何ですか?
CDN はコンテンツ配信ネットワークの略称で、コンテンツを配信するサーバーのネットワークのことです。CDN の目的は、配信元サーバー(サイトがホストされているサーバー)とリクエストしているユーザーとの間の地理的な位置に基づいて、静的コンテンツをキャッシュし、より迅速に提供することです。これによって、たとえば、日本から米国でホストされている Webサイトを訪問した場合でも、日本国内でホストされている Webサイトと同様の速さで読み込むことができます。
CDN を使用する利点は次のとおりです。
- コンテンツの可用性と冗長性の向上: 大量のトラフィックやハードウェアの障害が発生すると、Webサイトのダウンタイムが起こる可能性があります。しかし、CDN ではこのような負荷を分散するため、サイトは配信元サーバーが単一の場合よりも多くのトラフィックを処理し、ハードウェア障害に耐えることができます。
- 読み込み時間の改善: ユーザーに配信されるコンテンツは、配信元サーバーより地理的に近い場所にあるポイントオブプレゼンス(PoP)から提供されるため、Webサイトの読み込み時間が短縮されます。
- セキュリティの向上: CDN は、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を緩和し、脆弱性を利用したハッキングを防ぎ、Webサイトのログインページに対する総当たり攻撃を阻止することなどで、セキュリティを強化できます。
すべての CDN が同じわけではありません。CDN にはゾーン URL とカスタム URL があります。両者の違いはページのソースコードを表示すると確認できます。違いは次のとおりです。
- Managed WordPress に付属しているゾーン URL CDN。
- ゾーン URL CDN は次の構造を使用して、画像などのキャッシュされたコンテンツにデフォルト URL を使用します。
https://secureservercdn.net/ip_address/temp_domain/wp-content/uploads/year/month/image_name.jpeg
例:https://secureservercdn.net/192.168.1.x/coolexample.com/wp-content/uploads/2019/06/qtq80-1024x380.jpeg - ゾーン URL CDN にはカスタム URL CDN ほど維持管理費がかからないため、通常、他の製品に付属する無料または制限付きの機能として提供されます。
- ゾーン URL CDN は次の構造を使用して、画像などのキャッシュされたコンテンツにデフォルト URL を使用します。
- Webサイト セキュリティ アドバンスドおよびプレミアムに付属しているカスタム URL CDN。
- カスタムURL CDN は次の構造を使用して、画像などのキャッシュされたコンテンツにサイトのドメインを使用します。
https://domain/wp-content/uploads/year/month/image_name.jpeg
例: https://coolexample.com/wp-content/uploads/2019/06/qtq80-1024x380.jpeg - カスタム URL CDN は通常、プレミアムオプションやアップグレード機能として提供されます。
- カスタムURL CDN は次の構造を使用して、画像などのキャッシュされたコンテンツにサイトのドメインを使用します。
注意:絶対 URL に依存するプラグインをご利用の場合は、アドバンスドまたはプレミアムの Webサイトセキュリティプランに付属している CDN を使用することをお勧めします。
読み込みが遅い Webサイトは読み込みが終わる前にアクセスを中断されることが多いため、ゾーン URL CDN とカスタム URL CDN のどちらを使用して Webサイトの静的要素をキャッシュする場合でも、CDN を使用することでクリックスルー率が改善します。