アドバンストメールセキュリティとは何ですか?
メールはあらゆるビジネスにとってコミュニケーションを取り、他者と繋がりを保つために不可欠です。しかし、攻撃者はこのメールへの依存を利用し、他人になりすまして情報を盗むことがあります。アドバンストメールセキュリティは、スパム、マルウェア、フィッシング攻撃といったサイバー攻撃の脅威からメールを保護します。どのメールクライアントやデバイスでも使用でき、メッセージ内に警告バナーを表示します。
弊社のプロバイダである Proofpoint とのパートナーシップにより、Microsoft 365 の各プランにアドバンスト メール セキュリティが含められることになりました。それまでの間、ご利用のプランに追加料金でその機能を購入するオプションが引き続き表示される場合があります。
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アドバンストメールセキュリティのしくみは?
アドバンストメールセキュリティは、転送中のメールのコンテンツを暗号化することにより、情報を保護します。たとえメッセージが傍受されたり、悪意ある人物の手に渡ったとしても、権限のない個人が勝手にメッセージを読むことはできません。
暗号化されたメッセージを社外の人に送信すると、相手にはメッセージにアクセスできる安全なリンクが届きます。受信者がこのメッセージを表示して返信するには、14 日間有効になるアドバンストメールセキュリティのサインイン情報を作成します。従業員などの社内の受信者はサインイン情報を作成する必要なく、暗号化されたメッセージを表示できます。
暗号化に加え、アドバンストメールセキュリティには以下のような機能があります。
- メッセージ内の潜在的な脅威のスキャン
- 受信メールの潜在的な脅威を示す色つきバナー
- データ損失の防止
- メッセージ内の URL が有害なリンク先を指していないことの確認
- メッセージ内の悪意ある添付ファイルの検出
- 自社のドメインから発信されているように見えるが、実際には社外が発信元となっているメッセージの隔離
ご自身のニーズに合わせてアドバンスト メール セキュリティの機能をカスタマイズして設定することをお勧めします。
Microsoft 365 の受信トレイのフィルターは、アドバンストメールセキュリティでも引き続き機能します。任意のメールクライアントを使うこともできます。また組織内で送信されたメッセージは、暗号化されていても通常と同じように動作します。
使用しているメールにアドバンストメールセキュリティが追加されました。何か必要な作業はありますか?
アドバンストメールセキュリティはすでに、お客様が送受信するすべてのメールを安全に保護し始めています。その結果として、いくつかの変更点にお気づきかも知れません。例えば、潜在的な脅威を警告するメール上の警告バナーや、不審なメールの隔離などです。
正当なメールが迷惑メールとしてマークされたり、隔離されたりしても、ご安心ください。ご自由に設定を管理できます。アドバンストメールセキュリティにサインインしてから、隔離されたメッセージにアクセスして解除したり、迷惑メール設定を編集したり、安全な送信元リストとブロックリストを管理したりできます。このような管理によりアドバンストメールセキュリティの学習を促し、有害なメールメッセージをより正確に識別して、メールを保護することができるようになります。
アドバンストメールセキュリティの制限は?
組織内のすべてのユーザーとドメインをアドバンストメールセキュリティのアカウントに含める必要があります。その他留意すべき制限:
- 1日に送信できるメッセージは最大 2,500 件で、10 分以内に 500 件を越えるメッセージを送信することはできません。
- 添付ファイルを含むメールサイズは、150 MB (標準) および 35 MB (暗号化) 未満である必要があります。
- これは、組織やメールクライアントで設定された制限など、Microsoft 365 のメッセージサイズ制限の影響を受けます。
- 1 件のメッセージにつき、最大 1,000 人の受信者を追加することができます。
- 暗号化メッセージは、14日間保管されています。
関連ステップ
- 高度なメールセキュリティにサインイン
- 機能と設定をカスタマイズしてアドバンストメールセキュリティを最大限活用しましょう。